空き教室が社会教育の拠点に 魅力あるまちづくりについて語る(10月20日)
2026.11.5 Thu
伊万里高校の空き教室を活用して、「社会教育は伊万里のまちづくり」と題した講座が先月20日に開かれ、高校生と地域の大人たちが、社会教育の重要性について学びました。

この講座は、伊万里高校学校運営協議会と、学び合う地域社会を目指して活動する「まちの大学いまり」が主催したものです。
全国的に公立学校の空き教室が増える中、そこを社会教育の拠点とする「1-5プロジェクト」として初めて開催されました。
高校生が多くの大人と関わることで社会を知り、郷土愛を育むことを目的としています。

この日は、高校生や教諭、市職員、民間企業などから約50人が参加しました。

講座では、西九州大学副学長で、元日本社会教育学会会長の上野景三氏と、社会教育コーディネーターの鴻上哲也氏による対談が行われました。

上野氏は、「自分にとって幸せな地域社会をつくるために必要なことは何かを考えるのが社会教育である」と話し、高校生を対象にした社会教育の重要性を次のように語りました。

「地域の大人にお願いしたい。高校生は大事なものを学び取る時期。一人前でない高校生を一人前扱いして一人前にしていく」
「これは高校生自分の力ではできず、周りの支えが必要」

また、社会教育がまちづくりへ、どう繋がっていくのかという問いに対しては、次のように述べました。

「人口が減ると自治体は高校生の流出を防ごうとする」
「『広い世界を見たい』というのは若者のあたりまえの欲求だし親心としても見せてあげたい」
「どうやって留めるかというと、高校生が『留まりたい、戻りたい』と思うまちアイデアは高校生からしか出てこない」

上野氏はこのように述べ、高校生と語る場を作ることが重要だと語りかけました。

参加した高校生からは、次のような感想があがりました。

「戻りたいまちは高校生しかわからないという話だったが、広い世界をみないとわからない。大人の人が教えてくれたり私たちが伝える意見交換の場が必要と感じた」

「社会教育は若者にとって大切だと実感した。地域のかかわりもって地元愛を育むことを将来の若者たちに伝えたい」

なお、この空き教室を活用した社会教育の場づくりは、今後も継続していく予定です。