深刻な水不足で32年ぶりの減圧給水を行った伊万里市はきょう(2日)、ダムの貯水率が回復したとして、伊万里市渇水対策本部を解散しました。
第8回となった会議には、深浦弘信市長のほか、各部の代表が出席しました。
会議では、竜門ダムの貯水率が11月2日までに89.20パーセントまで回復していることなどが報告されました。
4月から10月の平均貯水率は78.0パーセントで、直近5年間より概ね10パーセントほど低くなっています。
しかし市は、これから雨が少ない時期に入るものの、現状の貯水率があれば給水制限を行う事態にはならないと見込み、★対策本部の解散を決めました。
竜門ダムでは、8月の降水量が直近5年間平均の約2割にあたる25ミリにとどまりました。
これにより、有田川水系の予備水源である竜門ダムの貯水率も、9月10日に給水制限の目安となる50パーセントを下回りました。
市は、今後の降水量も見通せないとして、9月15日から有田川水系の地区で、水道管の圧力を下げて水量を減らす「減圧給水」を実施しました。
給水制限の実施は平成6年以来32年ぶりで、市内の約1万7,000世帯に影響が出ました。
その後、まとまった雨が降り、9月の降水量が平年並みの253ミリに達したことで、9月末には給水制限が解除されました。
さらに10月下旬には、24時間降水量が10月の史上最大を更新するなど雨が続き、ひと月の降水量は平年の2倍を超える250ミリとなりました。
これにより、一時は46.29パーセントまで減少した竜門ダムの貯水率も、89.20パーセントまで回復しています。
また、一時50パーセントを切っていた井手口川ダムの貯水率も、88.30パーセントにまで回復しています。
深浦弘信市長は、「平成6年は竜門ダムと有田川からの取水に依存していたが、都川内ダムや井手口川ダムの建設により、更なる制限をかけずに済んだ」と総括しました。
また市は、渇水対策として、有田川水系の河川から海へ流れる水を有効活用するため、取水用の仮設工事を行っていました。
深浦市長は今後の備えとして、仮設ではなく常設にできないか検討するよう上下水道部に求めました。
上下水道部は、水利権の関係もあることから、今後検討を進めていくということです。