市議会第3回定例会一般質問 11人の議員が執行部の考え質す<前半>
2026.9.14 Mon
伊万里市議会第3回定例会の一般市政に対する質問が10日から3日間行われ、11人の議員が壇上に立ち、執行部の考えを質しました。
1日目から2日目前半を振り返ります。

【松尾伸人議員 渇水対策と農業ついて】
伊万里市の深刻な水不足による農作物への被害について問われた井上泰志(いのうえやすし)経済振興部長は、最も大きな被害を受けているのが水稲で、作付面積の2.2%にあたる約30ヘクタール(8月13日時点)に被害が生じているほか、梨やブドウの小玉化・収穫量の減少が見込まれていることなどを報告しました。
対応策として、南波多町と大川町にある、生活排水を浄化して、綺麗な水を水路や川に流す農業集落排水処理センターの処理水を2日間解放して延べ25人の農家に提供したことや、農業分野における渇水に関する相談窓口を農業振興課に設置したことを説明しました。

【西田議員 大規模火災と消防団活動について】
議員は、今年6月の大規模火災における消防団の活動に触れ、必要な資機材に一部不足が生じたことから資機材の増量について市の考えを問いました。

これに対し、松園家智(まつぞの いえとも)理事は、各部が所有する積載車の更新に合わせて整備を進めているとした上で、「現場の意見を十分踏まえ、必要性や緊急性の高い資機材については、車両の更新時期と切り離して予算化を検討したい」と述べました。

また、議員は、水不足の現状から、渇水時の消火栓の利用に支障がないか尋ねました。松園理事は、「減圧給水時も水量は確保でき消火活動は可能であり、時間給水時でも、水道部が制限を解除する申し合わせがある」と説明しました。

【林博幸議員 工業用水の確保について】
議員は、現在の第1から第4工業用水道は余剰水がほとんどない現状を指摘し、産業基盤としての水確保の重要性を強調しました。
今後の工業用水の確保方針について問われた岩﨑克信経営企画部長は、 令和5年度から2年間にわたり実施した山代町佐代川の水量調査の結果を報告しました。
1日あたりの平均取水可能水量は約1万トンが見込まれるものの、地形的に保水性が乏しく、安定供給のために貯水施設が必要であるという課題を挙げ、次のように述べました。

(岩﨑克信経営企画部長)
「工業用水の整備には多額の費用が伴い、第4工業用水道の返済が令和19年度まで続く市の財政状況を考慮する必要がある。誘致する企業の業種や規模により必要な水量が異なるため、現段階での投資判断は困難。具体的な企業の進出ニーズに応じて適切に対応していく」

さらに桑本成司副市長が、工業用水は需要家である企業のニーズに合わせて供給されるものであり、不足している状況ではないと説明。
また、工業用水の整備は通常、都道府県が主導して行うものであり、第4工業用水道の際は企業と市が協力して対応した経緯があると述べました。

【盛議員 伊万里ファミリーパークのトイレについて】
伊万里ファミリーパークのトイレについて、職員不在時のトラブル対応への問題などから、夜間や年末年始には3か所あるうちの2か所が施錠されています。

これに対し議員は、利用者の利便性を向上させるため、年末年始の日中は利用できないか問いました。

吉永大輔建設農林水産部長は「利便性向上は、追求すべき課題である」と答弁し、次回の年末年始は利用状況を確認するため、試験的に第2駐車場のトイレを開放する方針を示しました。

【西田議員 学校における学習環境の整備について】
7月に伊万里市議会が初めて開催した子ども議会での提案を受け、議員が、提出された「熱中症対策のための冷蔵庫の設置」と「リクエスト給食」について、市の考えを問いました。

熱中症対策としての冷蔵 庫設置について、松本公貴(まつもと・きみたか)教育部長は、コストや設置場所等の課題から「予定はない」と回答。

また、リクエスト給食について、中尾教育長は栄養バランスや衛生管理の重要性を強調。
すでにアンケートの実施や、家庭科の授業と連携した「クラスのおすすめ味噌汁」の献立採用など、教育的なあ配慮のもと で児童の意見を取り入れていると述べました。

さらに深浦市長は、子ども議会の意義を評価しつつも、「給食や教育の目的を理解してもらうことが大切。議員からもしっかりと子どもたちに説明してもらいたい」と求めました。

【児玉不二子議員 高齢者の肺炎球菌感染症予防接種について】
高齢者の肺炎球菌感染症予防接種について、公費負担となる定期接種の期間が令和6年度から変更され、これまでの「65歳・70歳・75歳と5歳刻み」から「原則65歳の1年間のみ」となりました。また、令和8年4月からはワクチンの種類が変更され、より長期的な予防効果が期待されています。

議員から「定期接種の機会を逃すと対象外となるため、接種につなげるための効果的な工夫が必要ではないか」と問われた 川口幹夫健康福祉部長は、「はがきでの個別通知や市ホームページ、広報誌への掲載に加え、今後は公式LINEによる通知を導入して接種忘れを防ぐ方針」を示しました。

あすは2日目後半から3日目を振り返ります。
また、一般質問の模様は今月15日と19日に12サブチャンネルで再放送します。