32年ぶりの給水制限へ 有田川水系で15日から減圧給水(9月14日)
2026.9.14 Mon
深刻な水不足が続いている伊万里市は14日、給水制限を32年ぶりに実施することを決めました。
蛇口から出る水の量を減らす作業をあすから3日間かけて行い、有田川水系の1万7,000世帯に影響が出る見込みです。

この日開かれた第4回渇水対策本部会議では、水道管に送る水の圧力を下げ、蛇口から出る水の量を減らす減圧給水について協議しました。

市は7日の会議で、有田川の流量が一時的に改善したことなどから減圧給水の開始を1週間延期していました。
しかし、バックアップとなる竜門ダムの貯水率が、給水制限の目安となる50%を10日に下回り、今後の降水量も見通せないことから、15日から給水制限を実施することを決めました。

減圧給水の対象は有田川水系の地区で、伊万里地区、牧島地区、立花地区、大川内町、二里町の全域と、大坪地区、黒川町、波多津町、東山代町、山代町の一部です。

市の約1万7,000世帯に影響し、給水制限が行われるのは平成6年の大渇水以来、32年ぶりとなります。

減圧給水は、市内23か所にある配水池の直下のバルブを搾り、水圧を40%ほど下げる措置です。
15日から3日間かけ、1班4人の3班体制で、1日6か所から7か所ずつ作業を進める計画です。
前回の給水制限を経験した職員がほぼおらず、バルブを閉めることで濁り水などが発生する可能性もあるため、市は慎重に作業を進めるとしています。
また、水圧が下がることで、2階や3階建てで高台にある家は水の出が悪くなる可能性があるということです。

上下水道部は、水の使用量が増える午後6時から午後10時に職員を待機させ、給水車などを準備して問題に対応する体制をとるということです。

深浦弘信市長は減圧給水に踏み切った理由を説明し、市民に対して引き続き節水への協力を呼びかけました。

(深浦弘信市長)
「竜門ダムの水量が50パーセント切った。雨予報があるが、なかなか回復しない。市民に迷惑をかけないようにしたいが、節水意識向上、今後のことも考え減圧給水に踏み切った。できれば短期間で終われるよう雨が降ればいいが、しっかり対応をやっていく。節水をぜひともお願いします」

14日午前8時現在の貯水率は、竜門ダムが49.18%、井手口川ダムが51.50%となっており、井手口川ダムの給水制限の目安は30%となっています。

市は17日の夕方に第5回会議を開き、減圧給水の実施状況などを確認する方針です。