今年度第1回となる伊万里市総合教育会議が20日、市役所で開かれ、いじめや不登校の現状、中学生への英語検定受検料補助の具体的な実績などが報告されました。
会議で報告されたいじめの認知件数は、7月末時点で、小学校が207件、中学校が94件の、合わせて301件でした。
これは昨年度の同じ時期に比べて31件減少したものの、中学校では15件増加しています。
内容としては、「冷やかしやからかい、悪口」が最も多い145件で、全体の半数近くを占めました。
また、今年度から国の指針で事案のなかに新しく「性的な動画・画像の撮影、送信など性的嫌がらせや行為をされる」が加わり、件数は0件でした。
さらに、30日以上欠席している不登校の児童生徒は、小学校が32人、中学校が70人の、合わせて102人にのぼり、昨年度の同時期と比べて15人増加しています。
こうした中、支援を行う教育支援センター「せいら」に現在通う人数は、小学生18人、中学生17人の合わせて35人となっています。
委員からは、「せいらに通う子以外はどのように過ごしているのか」との質問があり、事務局は「校内の支援センターに通う子もいれば外に出られない子もいる。対応を考えなければならない」と答えました。
このほか、去年2月に立花町に新設された「子ども第三の居場所 きらら」との連携を委員が問うと、事務局は「せいらに通う子の中には、きららにも通っている子がいる。毎日連絡をとり連携をとっている」と答えました。
あわせて、午後2時で「せいら」が閉じたあとも、引き続き「きらら」で過ごすことができるため、保護者が働ける環境ができていることなどが報告されました。
また、昨年度から取り組んでいる英語力向上についての取り組み状況も報告されました。
佐賀県は令和5年度の国の調査で「英検3級」相当以上の英語力を持つ中学生が全国でワースト1の30.1パーセントだったことをうけ、英語力の向上を図っています。
伊万里市では令和7年度から市内中学校、義務教育学校に通うすべての中学生に対し、英語検定3級から5級の受検料を全額、準2級以上の受検料を半額補助しています。
令和7年度の実績データによりますと、各中学校、義務教育学校の約9割の生徒が受検し、「5級」の受検者は737人、「4級」は542人、「3級」は188人となったことが報告されました。
それぞれ約半数の生徒が合格しているほか、中学生の英語力以上とされる「準2級」以上に挑戦した生徒もいたということです。
この取り組みは、経済的な理由で受検できなかった家庭の機会を創出し、学習への自信につながるなどの成果を上げています。
一方で、「事前対策の時間の確保」や「教員の事務手続きの労力」といった現場の課題も指摘され、市では、課題を整理して対応していく方針です。