雨季の浸水被害に備えて 県排水ポンプ車訓練(5月14日)
2026.5.15 Fri
雨季を前に、排水ポンプ車の確実な稼働につなげようと、機器の動作や作業手順を確認する訓練が14日、有田川河川敷で行われました。

佐賀県は、近年頻発する大規模な浸水被害への対策として、令和4年6月に排水ポンプ車を5台導入し「ファイブスターズ」と名付けて県内各地に配備しています。

訓練には、伊万里土木事務所や農林事務所の職員、伊万里建設業協会のほか、管内である伊万里市と有田町の自治体職員など約40人が参加しました。

はじめに、伊万里土木事務所の西久保博貴(にしくぼ・ひろたか)所長が「この訓練を通して災害時に出動できる体制の構築、操作の知識、技術力の向上に努めてもらいたい」と挨拶しました。

この訓練は、雨季を前に排水ポンプ車の動作と、人の作業手順を確認するため毎年実施されています。

訓練では、車両からポンプを降ろし、ホースを繋げて水中に沈める作業手順が確認されました。

現場では、扱いに慣れた建設業協会の会員が、他の会員らにアドバイスしながら慎重に作業を進めていました。

(会員)
「いきなり出力を上げてはダメ。徐々に上げていかないと」

そして発電機を起動させ、スイッチを入れて出力を徐々に上げていきました。

排水ポンプ車にはポンプが6台備えられており、すべてのポンプを使用した場合の排水能力は毎秒0.5 立方メートルで、小学校の25メートルプールを約10分で空にできる能力を持っています。

災害発生時は、自治体から県へ要請があり、出動の必要があると判断された場合、県が建設業協会に協力を依頼する手順となっています。

管内でも去年、実際に出動した事例が1件あり、日頃の備えが重要となっています。

(伊万里土木事務所 碇慎一副所長)
「午前中から大雨洪水警報が出て浸水災害が出ているという机上訓練から実施している。なかなかスムーズにできないところもあって、課題をしっかり見つけて、今後練習して本番につなげていければ」

(初めて参加した県職員)
「ホースを手間取ったり、練習しておくことで災害時に今回の訓練を役立てたい
迅速に災害時にポンプ設置ができるよう尽力していきたい」

なお、6月には県内に配備されている5台の排水ポンプ車を集結させ、作業の迅速さや安全性を競う訓練が実施される予定で、伊万里土木事務所は前年までに2連覇を果たしています。