伊万里市教育委員会は、中学校の部活動の地域移行を検討する会議を13日開きました。
会議では、教育委員会の基準に沿って活動を行う「認定地域クラブ」の要綱案が示され、今年度中の策定に向けて委員らが意見を交わしました。
伊万里市は令和5年度に「部活動における地域連携等に関する検討委員会」を立ち上げ、学校長会や小中学校連合PTAなど6団体をメンバーに調査研究を行っています。
部活動の地域移行は、少子化が進む中でも子ども達が将来にわたりスポーツや文化芸術活動に親しむ機会を確保し、地域全体で支える環境をつくることを目的としています。
市は、教育委員会が定めた基準に沿って活動を行う民間クラブを「認定地域クラブ」とする制度を創設する方針で、第7回となるこの日の会議では国の基準を踏まえた要綱案が示されました。
認定要件には、成果だけを重視するのではなく、学校部活動が担ってきた教育的意義を継承・発展させた活動であることや、適切な活動時間の設定、暴力やハラスメントなどの不適切な行為をしないと誓約することなどが盛り込まれました。
地域クラブ入部の対象者は、市立学校に在籍する生徒と市内に在住する生徒となる見込みですが、これに対し委員からは、中体連が長らく伊西地区として活動している背景を踏まえ、有田町との連携を問う質問が出されました。
市は、隣接する市や町が受け入れる可能性もあることから、連携も視野に入れている考えを示しました。
また、参加費について国は安い金額としていますが、種目や練習日程により異なるため明確な金額は示されていません。
クラブへの参加で新たに保険料や指導者の資格更新費、報酬などの費用がかかることが見込まれるため、市は経済格差が体験格差につながらないよう、補助制度も含めて金額の検討を進めるとしています。
会議では、教育者の委員から、教員も様々なハラスメント研修を受けている背景を踏まえ、「認定クラブの指導員の対応が最も心配だ」という意見が出され、市は指導員を管理していく対応を検討していくと答えました。
伊万里市教育委員会は、今回出された意見を踏まえ、各中学校で説明会が開催される11月中までに要綱の内容を固め、今年度中に施行する方針です。
来年にはクラブの受付を開始し、令和9年度にクラブの名簿を公表する計画です。
このほか、地域移行とは別に、人数の確保が難しくなっている男子バレー部、女子剣道部、ソフトボール部、柔道部の4種目については、来年度から拠点校をつくる方向性で進め、子ども達が活動できる環境を整えるということです。