伊万里市は12日、市内で防災工事が行われている危険箇所を地域住民らと視察する、防災パトロールを行いました。
このパトロールは、雨季を前に市や県、消防、地元住民らが市内の災害危険箇所を視察し、現状を把握しようと行われたものです。
この日は、深浦弘信市長をはじめ、関係機関などから約30人が参加し、立花町渚のため池廃止事業と、黒川町塩屋の浸水防止事業を視察しました。
渚にある水神(みずかみ)ため池は、周辺の市街地化によって水田などの受益地が消滅し、現在は使われていないため廃止されるものです。
大雨の際には水があふれ、周辺住宅で浸水被害が発生するおそれがあることから、防災重点ため池に指定されています。
市は、総事業費2,600万円をかけ、令和7年から3年計画でため池を廃止する予定です。
昨年度に実施設計が終わり、今年度からは貯水機能を廃止して、排水するための水路の整備などの工事に着手する計画です。
また、黒川町塩屋を流れる2級河川の立川(たてかわ)では、平成14年と平成18年の豪雨で、家屋の浸水や国道の冠水被害が発生しています。
このため県は、平成22年度から約34億円をかけ、水門の新設や河川の拡幅工事を進めています。
水門は令和5年度に完成し、令和6年度には下流部の護岸工事を実施して、川幅を約14メートルから約25メートルに広げました。
事業延長は全体で900メートルを予定しており、川幅を広げる工事に伴い、昨年度は市道にかかる橋を撤去しました。
今年度は、新たに橋台を設置する計画で、橋の完成までには4年程度かかる見込みです。
なお、令和7年度末時点の事業の進捗率は、事業費ベースで56パーセントとなっています。
最後に深浦市長が「市民の安全安心を守ることは市の責務です。関係機関で連絡体制を密にしながら災害を減らしていきましょう」と講評し、防災パトロールを終えました。