原子力災害に備えようと3日、国と県・関係市町が連携した防災訓練を行いました。
伊万里市では伊万里地区と牧島地区の住民が参加し、有田町へ避難する手順などを確認しました。
これは、地域住民の防災意識の向上や関係機関相互の連携強化を図ろうと行われているものです。
訓練は、午前7時に県内で地震が発生し、玄海4号機が全ての電源を失い冷却ができなくなる全面緊急事態となったという想定で行われ、自治体や警察、消防、自衛隊や住民など約3万人が参加しました。
伊万里市は、午前9時10分に防災行政無線や公式ライン、アイテレビのデータ放送などで、屋内退避を指示しました。
市から避難指示を受けた伊万里地区と牧島地区の地域住民ら約100人は、集合場所となった小学校やコミュニティセンターなどに集まりました。
このうち伊万里コミュニティセンターでは、市の担当者が、屋内退避時には、窓を閉めることや外気を取り込むエアコンは切るなど注意点を説明しました。
また、聴覚障がい者2人も参加し、市が手配した通訳者も同行しました。
この後、一行は有田町に避難する途中、放射性物質による汚染がないか確認するため、有田中央運動公園でスクリーニング検査を行いました。
バスがゲートを通過し、車両の汚染状況の検査が行われ、基準値を超えたという想定で、汚染箇所を特定したうえで除染作業が行われました。
また、避難者を代表して5人が全身の検査を受けた後、避難所となる有田町体育センターに移動しました。
そして、深浦弘信伊万里市長は「原子力災害が起きた際には、伊万里市民は有田を始め武雄や鹿島などに避難することになります。ぜひ、みなさんの自宅にある原子力防災のてびきを読んで、万が一の事故に備えて下さい」と話し、防災訓練を終えました。
(参加者)
「説明も具体的にはなったが原発が我々の身近には感じない。(事故の際には)これまで聞いたことをいかさないといけない」
(聴覚障害の参加者)
「実際に原発事故が起きた際にも避難訓練をいかして落ち着いて行動できると思う。今後も引き続き訓練に参加したい」
佐賀県は、今回の訓練で初めてオスプレイと連携した搬送訓練を導入しています。
なお、伊万里市は今後、今回の訓練で発生した課題などを収集していくということです。