10月1日から7日までは全国労働衛生週間です。
これを前に、9月10日、有田町の炎の博記念堂で労働衛生に関する説明会が開かれました。
全国労働衛生週間は、労働者の健康管理や職場環境の改善などに関する意識を高め、労働者の健康確保などを目的に設定されています。
これに合わせ、佐賀県労働基準協会伊万里支部と伊万里労働基準監督署が説明会を開き、会場には、伊万里・有田の事業所から約120人が参加しました。
はじめに、労働基準協会伊万里支部の石井孝実(いしい・たかみ)支部長が、「労働衛生を巡る状況は課題が多い。伊万里では、製造業や物流、建設業などで長時間労働や不規則勤務が起きやすく、事業所の確実な対策が必要」とあいさつしました。
このあと、県内でも相次いでいるという「労災かくし」について、労働基準監督署の職員が寸劇を披露しました。
寸劇は、業務中に職員が怪我をしたものの、社長が労災申請を躊躇してしまい、安全管理を担う取引先から諭されます。
続いて、日本アンガーマネジメント協会の藤本りか氏による講演が行われました。
藤本氏は「アンガーマネジメントから取り組む組織改革」と題して講演し、アンガーマネジメントとは怒りを我慢することではなく、怒りで後悔しないことだと説明しました。
そして、職場環境を悪化させる4つの怒りとして、小さなことで激昂する「強度が高い」、根に持つなど「持続性がある」、「頻度が高い」、人や自分、ものを傷つける「攻撃性」を紹介し、自分の怒りがどの特徴にあてはまるのか自己理解することが対策へとつながると説きました。
また、怒りによって指導する本来の目的を見失わないことが大切だと述べました。
(藤本りか氏)
「𠮟ることは悪いことではない。どう叱るか。問題の4つの怒りはハラスメントになる。怒りの感情をもったままの指導はよくない。怒りのコントロールをしてくださいということ」
なお、伊万里労働基準監督署によりますと、管内の業務上疾病は令和6年っが47件、令和7年は40件と減少しています。
しかし、精神疾患は全国的に増加していることから、伊万里労働基準監督署では、「事業所はこれまで以上にメンタルヘルスに気を付け、企業の活力に繋げてもらいたい」と話しています。