委員会の一部採択から一転 景観計画をめぐる請願不採択(9月17日)
2026.9.17 Thu
伊万里市の景観計画をめぐり、事前の説明がないまま大川内町正力坊区が対象区域に指定された問題で、17日、市議会本会議で討論採決が行われました。
先月の委員会では一部採択と決議されていましたが、本会議では一転して、賛成少数で不採択となりました。

この請願は、厳しい制限が課されるにもかかわらず、事前の説明がないまま対象区域に一部が指定された正力坊区の住民が、「対象区域からの全面除外」と、「担当職員への教育研修強化」を求めて提出していたものです。

先月開かれた経済建設委員会では、意見が二分するなか、請願のうち「全面除外」の項目を採択、「教育研修強化」を不採択とする「一部採択」と決議していました。
また委員会では、「正力坊区の住民に対して、改めて計画の説明を丁寧に行い理解を得ること」との意見を執行部に付帯するとしていました。

この日の本会議では、林博幸委員長が審査結果を報告したあと、2つの項目それぞれで採決が行われました。

このうち対象区域からの全除外については、賛成と反対の討論が行われました。

(反対 力武勝範議員)
「秘窯の里大川内山の風光明媚な景観を維持するためには、現在指定されている区域を対象としなければ、今の景観が守れない。とりあえず除外するにしても、再度指定できるという確証もなく、除外することで、他の地域からも『私のところも除外してほしい』という要望がおそらく上がってくる可能性がある。今回委員会の議論では、除外する明確な理由が見当たらない。そのため議会として議決できない」

(賛成 川添智徳議員)
「大川内地区ではワークショップや説明会が実施されたが、正力防区では同様の説明や協議がなかった。行政の公平性や透明性に疑問を持たれたことは理解できる。先祖代々受け継いできた自分の土地が、何の説明もなく急に景観計画の対象区域に指定され、制限をかけられたらどんなお気持ちでしょうか。正力防区の約9割の署名が提出されている。この意思表示を行政側にしっかりと届けること、訴えかけることが我々市議会議員一人一人の役目」

採決の結果、全除外の項目は賛成9、反対11。
また、職員への研修強化については賛成3、反対17となり、委員会の決定から一転、請願は賛成少数で不採択となりました。

今回の結果を受け、請願を提出した正力坊区の住民は、「残念ではあるが、結果を受け止めなければならない。市も反省すべきところは反省して今後こういったことが起こらないよう対策を考えてもらいたい。ここが終わりではないと思うので、市も協議する場を設けてもらえると思っている」とコメントしています。

また、この請願が不採択となったことで、委員会で付帯する予定だった意見も白紙となり、市議会として執行部に正式な意見ができない状況となっています。
しかし、市の都市政策課は取材に対し、「大川内山区や正力坊区に対して、計画について再度丁寧な説明を行う」との方針を述べています。