市内で伊万里牛の肥育を行う松尾勝馬(まつお かつま)さんが15日、伊万里牛の生産振興などに活用してほしいと、伊万里市へ1,000万円を寄付しました。
松尾さんは10年間で総額1億円を寄付する目標を立てていて、今回が9回目となります。
伊万里市に1,000万円を寄付したのは、黒川町などで牧場を営む松尾勝馬さんです。
この日、寄付を受け取った深浦弘信市長が松尾さんに感謝状を贈りました。
松尾さんは、高校卒業後から伊万里牛の肥育をはじめ、当初5頭だった牛は、現在2,289頭にのぼり、市内の肥育牛の約3割を飼育しています。
牧場の代表として今でも現場に立ち、牛の世話や子牛の仕入れなどを行っているそうです。
松尾さんは、伊万里牛の生産振興などに役立ててほしいと2018年から10年間で1億円を寄付する目標を立てていて、今回9回目、合計9,000万円の寄付となります。
深浦市長は松尾さんに対し、「伊万里牛はふるさと納税の人気返礼品なので、市としても引き続き力を入れていきたい」と述べました。
市内の畜産農家数は、2009年に114戸ありましたが、翌年に100戸を切ると、その後も減少を続け、2026年には去年から7戸減少し、48戸となっています。
畜産農家の減少は、エサなどの物価高騰や牛肉の国内消費の減少で赤字経営が続き、継続することが困難になったことが要因だとされています。
松尾さんは、この農家の苦しい状況を少しでも良くしたいと、寄付金を伊万里牛の振興に役立ててほしいと考えています。
(松尾勝馬さん)
「過ぎてみたらもう9回目かという感じ。目標がある以上は少しでも伊万里の畜産のために役に立ちたい。有言実行で10回頑張ると言ったことが、残りあと1回。残り1回に向けて頑張っていきたい。伊万里の生産農家、肥育をされている方に少しでも協力できればなと思う」
また、松尾さんは、牛の排泄物を堆肥化して農産物の栽培に役立てたりする循環型の畜産に注目していることから、寄付金は堆肥をつくる施設の更新などに役立てられる予定だということです。