伊万里市戦没者追悼式がきょう(28日)伊万里市民センターで行われ、出席した遺族らが、日中戦争から太平洋戦争にかけて亡くなった2,719柱の御霊に祈りを捧げました。
戦没者追悼式は、日中戦争から太平洋戦争で亡くなった2,719人の御霊に祈りを捧げようと毎年実施されているもので、今年は遺族など165人が出席しました。
(深浦弘信市長)
「戦争の記憶を風化させることなく、次の世代へ確かに引き継いでいくことが、今を生きる私たちに課せられた責務。
このかけがえのない故郷「伊万里」を、将来の世代へ確実に引き継ぐ決意を新たにしている」
はじめに深浦弘信市長が式辞を述べたあと、伊万里市遺族連合会の渡邊忠篤(わたなべ ただひろ)会長や市内の園児たちが献花を行いました。
続いて、詩吟朗詠錦城会(しぎん ろうえい きんじょうかい)による献吟(けんぎん)が行われ、戦没者への哀悼と平和への祈りを込めて「靖国の遺児」などの詩が捧げられました。
また、伊万里市遺族連合会の会員らが、佐賀県遺族会会長が実際の体験談を元に制作した朗読劇を披露しました。
朗読劇のタイトルは「満州からの引き揚げ」で、日本が敗戦し満州を追われた日本人が、日本に戻るまでの壮絶な体験が記されています。
「日本までは何日もかかるものだから、途中で船の中で亡くなる人もいた。そんな時は亡くなった人を海に投げ落としていた。いわゆる水葬。
赤ちゃんとか子どもが亡くなった時は、お母さんが狂ったように泣いていた。むごいことだった」
現在、遺族会は会員の高齢化により減少傾向にあります。
伊万里市遺族連合会の渡邊会長は、青年部をつくり会員確保に努めているほか、「朗読劇を学校で披露する活動も計画していきたい」と語りました。
(伊万里市遺族連合会 渡邊忠篤会長)
「市内の各支部が青年部の会員を集めている。スタートしたばかり。
今から先、私たちの跡を継いでもらわないといけないので、青年部に活動してもらいたい。
小中学校でこのような語り部活動を今から先はやっていかなければ。
元気なうちに行動を起こして亡くなった父たち犠牲者の命を無駄にしないように頑張っていきたい」