黒川町黒塩地区に計画されている産業廃棄物最終処分場を巡り、伊万里市と地域住民らで作る「環境対策協議会」の2回目の会合が24日に開かれました。
会合では、事業者から埋め立てる廃棄物の現物が示されたほか、水質検査結果の提出や立ち入り調査などを含む「覚書」の項目案について協議が行われました。
協議会には、黒川町と牧島地区の住民の代表のほか、事業者の「肥前環境」の関係者など、あわせて約30人が出席しました。
冒頭、事業者から事業概要の説明があり、実際に埋め立てる予定の汚泥や燃え殻などのサンプルが提示されました。
続いて、市や住民、事業者らで交わす「覚書」の項目案18項目について協議が行われました。
この覚書は、将来的に事業者と正式に交わす「環境保全協定」の締結を前に、今後の協議の方向性を位置付けるものです。
項目案には、工事の安全対策や騒音、粉じん対策のほか、住民が最も懸念する処理水への対応として、水質検査結果の提出や、市や住民による立ち入り調査の実施などが盛り込まれています。
委員からは、廃棄物を運搬する車両について「通学時間を避けること」や、「事故時の具体的対応を明記すべき」といった意見が出されました。
これに対し市は、「詳しい内容は、今後結ぶ環境保全協定の中で明記することになる」と回答しました。
また市は、協定の進め方について「事業者との紳士協定になるため、お互いに合意できるものにしなければいけない。要望を言うことは可能だが、事業者がどのように考えるかだ」と述べ、委員に対し理解を求めました。
協議の結果、項目案は概ね承認されました。
このほか協議会では、施設への理解を深めるため、3月末に、事業者の親会社「大栄環境」が運営する既存の処分場を視察することを決めました。
視察先は大阪府和泉市と和歌山県御坊市(ごぼうし)の2カ所で、処分場や水処理施設のほか、埋め立て後に整備された公園などを巡り、施設の管理状況を確認するということです。
協議会は今後、今回の項目や視察の結果を元に覚書の案を作成し、本格的な協議を進める方針です。