南波多町府招地区に伝承され、佐賀県の重要無形民俗文化財に指定されている「府招浮立」が11日、氏神の愛宕権現社の秋祭りで奉納されました。
踊りを主体とした舞浮立(まいぶりゅう)である「府招浮立」は、市内で最も多い33演目を伝承しています。
古くは雨乞いや疫病退散を祈願していましたが、現在は秋の実りに感謝する豊年祭として行われています。
はじめに、神社へと向かう「道行」が行われ、演者たちによる太鼓や笛、鉦の演奏に合わせ、銭太鼓を持った女性たちが踊りを舞いながら進みました。
境内に到着すると、「本浮立」として、12の演目が披露されました。
最初に行われたのは神迎えの「護神」です。
この演目だけで使われる特別なバチが演者に渡される儀式が行われ、境内の中心で厳粛な舞が奉納されました。
続いて、大太鼓を舞台に移して浮立が始まりました。
「小銭」では、4人の女性が銭太鼓を持ち、頭上で手首を返す独特の所作を見せながら大太鼓の周りを回りました。
また、子ども達が猿に扮して登場する人気の演目「猿回し」では、会場からお菓子が投げ入れられ、一生懸命に集める姿に観客からは笑顔が溢れました。
このほか、芝居を元にしたユーモラスな演目も披露されました。
そして、最後の演目「詰」では、太鼓打ちの花形が身体をのぞらせたり、後ろ向きになったりと変化に富んだ打ち方を披露し、力強いバチさばきに会場からは大きな拍手が送られていました。
(府招浮立保存会 波多常雄会長)
「夏休みに子供たちには練習してもらった。総勢500名以上の子供たちが参加した。現在いる子供たちを大切にしながら、故郷を出た子供たちも出演してもらっている」
なお、この模様は、後日、時間を拡大してみ~んな撮って出しで放送します。