戦争を放棄し戦力を保持しないことなどを定めた憲法九条について今一度考えてもらおうと、「伊万里・有田九条の会」の講演会が5月30日、伊万里市民図書館で開かれました。
会では、平和を願うミニコンサートが行われたほか、佐賀空港へのオスプレイ配備計画に反対する住民運動や裁判の経緯について報告されました。
伊万里・有田九条の会は2008年に発足した団体で、毎月の学習会などを通して憲法第九条の大切さを訴えています。
先月30日に開かれた講演会では、はじめに「さがうたごえ合同合唱団」によるミニコンサートが行われました。
ステージでは、佐賀の美しい自然を歌った曲や、憲法九条の視点で作詞された「わたしを褒めてください」などが披露されました。
続いて、「オスプレイ裁判支援市民の会」の蒲原嘉一(かもはら・よしかず)事務局長が登壇し、佐賀空港への自衛隊オスプレイ配備を巡る住民運動や、裁判の現状について語りました。
蒲原事務局長は、2014年に国から佐賀県へ配備要請があった直後に始まった反対署名など、地域住民によるこれまでの運動の歴史を説明しました。
また、去年7月に佐賀駐屯地が開所しオスプレイが配備された後も、配備撤回を求めるデモ行進などの活動を継続していると話し、有明海のノリ漁をはじめとする地域の生活環境を守り、訴えを続けていく重要性を強調しました。
(会長)
「(現政権の)武力行使を容認するような姿勢が見て取れる中、憲法九条の大切さを今一度考えてほしくてこのテーマにしました」
一方、防衛省はこれまでに開いた地元住民向けの説明会などの場で、安全保障環境の緊迫化を背景に「離島の防衛のためオスプレイの配備は不可欠」と説明しています。
また、懸念される安全性やノリ漁への影響についても「最大限配慮し、地元の理解と協力を得ながら安全第一で運用していく」との見解を示しています。
伊万里・有田九条の会では、今後も憲法九条について市民に関心を持ってもらえるような活動をしていきたいと話しています。