伊万里市議会3月定例会の一般市政に対する質問が12日から2日間行われ、7人の議員が壇上に立ち、執行部の考えを質しました。
【盛 泰子議員 市民図書館ホールの修繕について】
議員は、去年7月から故障で動かせない状態が続いている市民図書館ホールの稼働席について、今後の修繕方針を質しました。
松本公貴教育部長は「修理には約1,800万円の費用が見込まれる」とし、
深浦市長は、これまでに市民図書館の修繕に約3億5,000万円を費やした実績に触れたうえで、
「利用実績が多い稼働席については、早急に修理を実行したい」と述べる一方、将来的により使いやすい施設への見直しも検討する考えを示しました。
【盛泰子議員 こども誰でも通園制度】
議員は、令和8年4月に始まる、生後6か月から3歳未満の子どもを預けることができる「こども誰でも通園制度」に向けた伊万里市の取り組みと課題について問いました。
川口幹夫健康福祉部長は、「2施設が実施を希望しているものの、市内の事業者からは保育士の確保が難しいといった懸念が多く寄せられている」と報告しました。
議員から、全国一律で進められる施策への見解を求めたのに対し、
深浦市長は、制度の理念には賛同しつつも「現場の状況を重視し、伊万里市の実態に即した対応を検討するとともに、国や県にも声を上げていきたい」と答えました。
【児玉不二子議員 体育館への空調設備導入について】
小中学校の体育館への空調設備の導入について問われた松本公貴教育部長は「ほとんどの体育館で老朽化が著しく、建て替えや改修を検討する必要があるため、国の臨時特例交付金を活用した整備は難しい」と説明しました。
また、深浦弘信市長は、佐賀県が令和8年度に全ての県立学校の体育館へスポットクーラーを設置する予算を計上していることに触れ、「4月以降も市政を担うことになれば、伊万里市でもスポットクーラーから整備を始めたい」という強い意向を示しました。
また、国の交付金制度がスポットクーラーのような設備にも活用できるよう、議員が所属する党から国に働きかけてほしいと議員に要望しました。
【川添智德議員 城山公園の整備について】
伊万里地区にある城山公園の利用者が減少している現状について、市は「昭和の時代には猿小屋や売店があったが現在はなくなり、市内の公園整備が進んで利用者が分散しているため」と分析しています。
現在、城山公園は市が所有者から年間38万5,000円で借り受けています。
これまで市に購入計画はなかったのかと問われた建設農林水産部長の事務取扱を務める桑本成司副市長は、「これまで購入計画はなく、所有者の了解が必要なほか、園内に複数ある石塔などの管理をどうするかといった課題があるため、現時点でも購入する考えはない」と説明しました。
また、駐車場やトイレを整備すれば利用者も増えるとの提案に対しては、「多額の費用や所有者との協議が必要になる」として、慎重な姿勢を示しました。
【井手 勲議員 市の公共施設の整備について】
学校を除く市内の公共施設25か所のうち、現在8施設でトイレの洋式化が完了していません。
議員が学校や公共施設の洋式化の進捗状況を訪ねると、
桑本副市長は「学校施設については今年度の改修工事をもって、すべての学校で洋式化が完了する」と説明。
そのほかの未整備となっている8つの公共施設についても、
令和9年度までにすべての整備を完了させる計画であることを明らかにしました。
【前田邦幸議員 市営住宅の火災保障について】
議員は、今年1月に発生した市営住宅の火災を挙げ、被災した入居者への保障や今後の対策を質しました。
これを受け桑本成司副市長は、過去5年間の火災は今年1月の1件のみで、施設管理上の過失がないため市からの損害補償は行わなかったと説明しました。
議員は、もらい火などのリスクに備え、民間と同様に火災保険への加入を推奨すべきだと提案し、
市側は、今回の火災を教訓に、家財の保障や個人賠償責任保険への加入を促す周知を徹底していく考えを示しました。