鍋島藩窯の開窯350周年を記念した特別展「鍋島焼 献上の歩み展」が、現在、佐賀市の県立美術館で開催されています。
会場には、伊万里鍋島焼協同組合が、伝統技法を用いて制作し、城のある自治体などへ献上してきた瓶子が一堂に会しています。
この展示会は、大川内山鍋島藩窯開窯350年の節目を記念して佐賀県が企画したものです。
初日の13日にはオープニングセレモニーが開かれ、伊万里鍋島焼協同組合の組合員や深浦弘信市長、大川内小学校の5、6年生らが出席しました。
式典では山口祥義佐賀県知事が「350年続く技法が今でも繰り広げられているのは素晴らしい。先代から続いたものがこれから更に花開いてほしい」とあいさつしました。
このあと、大川内小学校の児童らとともに、展示されている瓶子の除幕が一斉に行われました。
展示されているのは、伊万里鍋島焼協同組合が伝統技術を後世に伝えようと毎年行っている「鍋島焼献上の儀」で制作された瓶子です。
この取り組みは1989年の伊万里市への献上から始まり、今年、スイスのフランク・ミュラーに献上する瓶子まで、30年以上続いていて、会場には、大川内山に現存する30本が展示されています。
また、会場には登り窯の焼成や絵付けなど、制作工程を写したパネルが掲示されているほか、大川内山の風景を紹介する映像も上映されています。
(除幕した小学生)
「伝統のある鍋島焼のセレモニーに参加できて誇らしい」
「350年の歴史はほかの地域にはないので大事にして何年先にも残っているようにしたい」
「大川内山の焼き物についてよく知れた」
(一般来場者)
「素晴らしい」
「みゃくみゃくと続いているなと思った」
(伊万里鍋島焼協同組合 川副史郎 副理事長)
「職人の高齢化、物価高騰、色々な要因で向かい風が多いが、先人たちが積み重ねてきたことを繋げていきたいという事が私たちの新たな決意となった」
「鍋島焼 献上の歩み展」は、3月12日まで佐賀市の県立美術館で開催されています。
入場は無料で、月曜日は休館日となっています。