多発するSNSを使った特殊詐欺の被害防止に貢献したとして、伊万里警察署は7月30日、啓成郵便局の職員2人に感謝状を贈りました。
この日、伊万里警察署では、平川博幸(ひらかわ ひろゆき)署長から啓成郵便局で働く井手美貴(いで・みき)さんと、松尾ひとみさんに感謝状が贈られました。
井手さんと松尾さんは、今年6月、郵便局に来店した60代の男性を、SNSを使った特殊詐欺から守りました。
男性ははじめ、ほかの客と変わらない様子で「暗証番号がわからなくなった」と来店し、その後、「引き出し限度額を200万円に上げたい」と話し始めたということです。
これを受けて、対応をしていた井手さんが違和感を感じ、丁寧に聞き取りを行いました。
すると、「補助金を受け取るため」、「相手とはLINEでやり取りしている」と話したことから詐欺を疑い、松尾さんが男性のスマートフォンを確認。
そこで補助金を受け取ることができるという言葉や、マイナンバーカードやキャッシュカードの写真を送信していた履歴を確認したため、その場で通報して被害を防ぎました。
(井手美貴さん・松尾ひとみさん)
「限度額を変更したものを見せてくれという指示がありました」
「還付金という言葉がでたのでこれは詐欺だと思いました」
「警察に相談させてもらいたいと伝えると、自分は騙されていると気づいた様子でした」
「今後もお客様に寄り添った対応をしていきたいと思います」
伊万里警察署によりますと、特殊詐欺被害は、恋愛感情や親近感を抱かせ金銭等をだまし取る、SNSを使った投資・ロマンス詐欺が最も多いということです。
また、特殊詐欺被害は年々増加傾向で、6月末までに県内で発生した特殊詐欺被害は前年より21件増え、227件、被害額は9億6,000万円に上っています。
(伊万里警察署 平川博幸署長)
「詐欺の被害はいまだ後を絶たない状況です。SNSや電話でお金の話ということになればすべて詐欺です。被害にあわないようにしてください。警察庁とnttで連携して作った詐欺被害防止のアプリがあります。これをスマホに入れると国際電話はかかってこないように未然に防ぎ、国内電話も詐欺容疑の電話をブロックするのでぜひアプリの導入を検討してもらいたいと思います」