学校図書館の地域開放へ 東山代町の複合施設でイベント(2月21日)
2026.2.27 Fri
県内初となる小学校とコミュニティセンターの複合施設が去年4月に東山代町に完成し、運用が開始されています。
今後、地域に開放される学校図書館を一足先に体験してもらおうと、21日、「複合施設で図書館まつり」と題したイベントが行われました。

伊万里市は、国の委託を受け、図書館と学校、それに地域が連携した「読書のまちづくり推進事業」に取り組んでいます。

今回のイベントは、複合施設内にある東山代小学校の学校図書館が今後町民にも開放されることから、地域住民への周知を目的に開かれました。

イベントの一環として、コミュニティセンターの講堂では、ボランティアグループ「てんとうむしの家」が製作した、タペストリー布絵本「ゆきのひ」の読み語りが披露されました。

続いて、児童文学作家で山口学芸大学客員教授の村中李衣(むらなかりえ)さんが、約30人の参加者を前に、「絵本の読みあいで未来を開く」と題して講演しました。

村中さんが大切にしている「読みあい」には、決まった形はなく、単に絵本を読み聞かせるだけでなく、その瞬間の感情を共有し、絵本をきっかけに関わる人がゆるやかにつながり合う場だということです。
これまで、小児病棟や刑務所など様々な場所で、幅広い年代の人たちとこの活動を行ってきました。

講演では、傷ついた人に何かしたいと思う中で、寄り添うことが最上とされている現状に触れ、「誰もが寄り添ってほしいわけではない。ただほったらかしにされることは望んでいない。立ち会うという目線が大事だ」と語りました。

(村中さん)
「誰にも自分だけの部屋があって、それを無理やり開けなくていい。開けたくなったら自由に開けられる。人が入ってこられないようにもできる、そんな鍵をなくさないでほしい」

講演の最後には、村中さんが参加者と一緒に「読みあい」を披露して締めくくりました。

市は、参加者から寄せられた学校図書館の活用アイデアなどを、今後の利活用計画に反映させるとしています。

なお、複合施設の全ての建設工事は2月末に完了し、3月3日には落成式が行われます。