雨季到来!命を守る防災・避難情報 防災危機管理課に聞く(6月23日)
2026.6.25 Thu
市内にも一時レベル3大雨警報と土砂災害警報が発表されましたが、この気象庁が発表する防災気象情報は今年5月に見直されています。
この変更に伴い、市が発令する避難情報に影響があるのか、伊万里市にお聞きしました。

「災害は季節を問わず、いつ私たちの身に降りかかるかわかりません。
佐賀県内でも、令和元年の佐賀豪雨において武雄市などで浸水害が、令和5年の九州北部豪雨では唐津市で土砂災害が発生しています。過去に大きな被害がなかったからといって、決して油断はできません。

令和8年5月末。気象庁が発表する『防災気象情報』が新しくなりました。
この新しい情報の変更点とともに、伊万里市が発令する『避難情報』について改めて確認し、万が一の際に的確な行動をとるための備えについてお伝えします。」

「新しくなった防災気象情報の見直しは、災害発生の危険度を直感的に伝え、住民の迅速な避難行動につなげることを目的としています。

今回の変更では、河川氾濫、大雨、土砂災害、高潮の4つの災害について、情報名そのものに1から5の『レベル』が付記されるようになりました。
また、自治体が発令する『避難指示』と同じ警戒レベル4に相当する情報は、『危険警報』という名称に統一されます。
さらに、線状降水帯に関する予測情報が最大3時間以内に発表されるようになるなど、緊急性の高い極端な現象については新たに『気象防災速報』として発表されることになりました。

このように気象庁からの情報が新しくなった一方で、市が発令する『避難情報』はどうなるのでしょうか。伊万里市防災危機管理課は次のように説明しています。」

(防災危機管理課 濱田副課長)
「防災気象情報は『危険のレベル』を気象庁から発表します。一方、高齢者等避難や避難指示などの避難情報は『とるべき行動』について、市から発令します。防災気象情報と避難情報では、情報の目的が違いますので、防災気象情報の運用変更はありましたが、避難情報の発令基準に変更はありません。」

避難情報は、市民に危険な場所から安全な場所へ避難してもらうために市が発令する情報です。
市内13の地区すべてに一斉に出されるわけではなく、気象情報や河川の水位などを市が総合的に判断し、危険が迫っている地区に絞って発令されます。

避難情報には、大きく3つの段階があります。

・警戒レベル3「高齢者等避難」
高齢者など避難に時間がかかる人が、避難を開始する段階です。

・警戒レベル4「避難指示」
危険な場所にいる全員が避難する段階です。市から出る最後の避難情報となるため、この段階で必ず避難を完了してください。

・警戒レベル5「緊急安全確保」
すでに災害が発生・切迫し、命に危険が及んでいる極めて危険な状況です。」

(防災危機管理課 濱田副課長)
「この情報が発令された状況で避難すると、かえって災害に巻き込まれる危険性が高くなります。そのため、危険な場所にいる人は、警戒レベル4 『避難指示』の段階で避難を完了することが重要です。夜間や豪雨時など、屋外への移動が危険な場合には、近くの安全な親戚宅や知人宅への避難、自宅の上の階への移動など、その時点で最も安全な行動を選択してください。」

伊万里市内では、河川周辺の低い土地では浸水、山間部では土砂災害のリスクがあります。近年は線状降水帯などの影響で、これまで安全だった場所でも被害が起こる恐れがあるため、大雨の際は川や用水路に絶対に近づかないでください。災害から命を守るためには、市からの情報を待つだけでなく、日頃からの備えが欠かせません。

(防災危機管理課 濱田副課長)
「まずは、自宅や職場、通学路などをハザードマップで確認し、どのような災害リスクがあるのかを知ってほしいと思います。そして、避難場所や避難経路、非常時持ち出し品の準備や確認、家族との連絡方法などを事前に決めることが大切です。災害時には、『自分の命は自分で守る』という意識を持ち、早め早めの避難行動を心掛けるようお願いします。」

市が発信する情報は、防災行政無線やケーブルテレビのほか、防災メールやSNSなどでも確認できます。いざという時は、自ら積極的に情報を集めることが大切です。

いつ起こるか分からない災害。レベルで分かりやすくなった気象情報や、市からの避難情報に注意を払い、この機会にハザードマップを広げて、家族で避難について話し合ってみましょう。