サイバー攻撃からデータや社員を守れ! 伊万里・有田地区サイバーセキュリティーセミナー(10月10日)
2025.10.29 Wed
伊万里警察署は10日、近年、増加傾向にあるサイバ攻撃への対策を強化してもらおうと、管内の企業などを対象にサイバーセキュリティーセミナーを開きました。

これは、サイバー攻撃の被害を減らそうと、伊万里警察署や情報処理推進機構などが開いたものです。

この日、会場となった市民センターには、伊万里市や有田町の企業や団体から約60人が参加しました。

警察からは、海外からシステムの脆弱性を探るような行為が増えているなど、サイバー犯罪の情勢が報告されました。

特に企業・団体が注意すべきものは、データを狙うランサムウェア攻撃です。

メールの添付ファイルなどから侵入し、データを暗号化した上で「情報漏えいや破壊を避けたければ身代金を支払え」と脅す悪質な手口です。

対策として、重要なデータはオフラインのクラウドに定期的にバックアップすること、機器のソフトウェアを常に最新の状態に保つこと、そして不審なメールやリンクを不用意に開かないことなどが強調されました。

また、株式会社SUMCOの担当者が、無料ですぐに取り組める対策を紹介。

情報処理推進機構がHPで随時公開している脆弱性対策情報を活用することや無料のウイルス対策ソフトの導入、従業員への教育などが挙げられました。

このほか、生成AIを使用して有効なセキュリティ対策の方法を提案してもらうなどの例も挙げられ、早めの対策で従業員や仕事をしっかり守るよう呼びかけました。

(事業を行っている受講者)
「最近セキュリティ問題が注目されているので、うちでも出来る事がないかと思い、受講した。知らず知らずのうちに危ない場面に遭遇していることを知り、気を付けたいと思った。一つ一つ精査して取り組んでいきたいと思う」

(伊万里警察署生活安全課 秀島邦彦課長)
「日常の小さな注意が被害を防ぐ。今回のセミナーを継続して進めることが大切だと思った。地域で連携して対策を行い、引き続き啓発をしていきたい」