黒塩区産廃処分場建設計画 市長「着工予定考え直して」(9月1日)
2025.9.2 Tue
黒川町黒塩地区に計画されている廃棄物最終処分場を巡り、1日、深浦弘信市長は建設に対し「忸怩たる思いがある」と述べ、10月に迫る工事着工予定に対し「市民から反対要望があるなかでは、着工を考え直してほしい」と自身の考えを述べました。

これは1日の市長定例会見で述べたものです。

伊万里市は12日と13日に、市、県、事業者が登壇する第2回市民説明会を黒川コミュニティセンターで開催します。
市長の出席の有無を問われた深浦市長は、建設に対する自身の考えを交えながら出席しない理由について次のように述べました。

(深浦市長)
「県が許可権者で市にはないが処分場は立地されることになる。何もないのかと言われると忸怩たる思いがある。市長としてどうかと言われると、いいと思うことは全くない。権限がない伊万里市が市長として物申すということになると訴訟リスクが出るのが避けられない。これも見極めながらやっているつもり。市民の意見なり総意なり出れば重い決断をすることがあるだろう。現時点では説明や市民の意見を聞きながらこれから進めていきたい」

黒川町黒塩地区の廃棄物処分場計画については、これまで、玄海漁協や隣接する牧島地区の住民、老人クラブなどから建設計画に関する反対の要望書が県や市に提出されています。
市議会に対しても建設中止を求める市民団体から、建設の賛否を問う住民投票を行うため、条例制定を求める要望書が提出されています。

市民から反対の声が多く上がるなか、事業者が予定している10月着工への考えを問われると。

(深浦市長)
「私としてはこういう状況のなかでは着工は考え直してほしいと思っているが、相手があることなのでできるかぎり現状での着工は考慮してほしいというふうに思う」

市長定例会見の模様は12サブチャンネルでご覧の時間に放送します。